伸縮ひずみセンサーを用いた発声時における喉頭挙上の検討

  • 田口 亜紀
    県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科
  • 佐原 由真
    県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科
  • 袰地 紗菜
    県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of Laryngeal Motion during Vocalization by Using a Stretchable Strain Sensor

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説明

<p>喉頭挙上運動をリアルタイムに可視化できる,伸縮ひずみセンサーB4STMを用いて,健常人においてさまざまな発声時での喉頭移動の観察を行うことを本研究の目的とした.<br>対象は聴覚的に嗄声のない県立広島大学学生35名とした.性別は男性15名,女性20名であった.前頸部にB4STMを押し当て,発声時の伸縮ひずみセンサーの波形を計測した.発声は1)楽な地声,2)大きい声・小さい声,3)高音発声・低音発声,4)裏声発声とした.結果,男性のほうが女性より喉頭挙上度が大きく,発声時の喉頭移動の男女差を認めた.声の高さでは,喉頭挙上量は男女ともに裏声,高い声,地声,低い声の順で大きかった.声の大きさでは,声の高さほどの喉頭挙上量は認めなかった.B4STMは発声時の喉頭移動の確認に有用な機器であることが考えられた.</p>

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