血管撮影領域におけるファントム入射表面空気カーマの国内実態調査

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タイトル別名
  • Multicenter Survey on Phantom Entrance Surface Air Kerma of Angiography and IVR in Japan
  • ケッカン サツエイ リョウイキ ニ オケル ファントム ニュウシャ ヒョウメン クウキ カーマ ノ コクナイ ジッタイ チョウサ

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説明

<p>【目的】DRLs 2020では基準透視線量率としてファントム入射表面空気カーマ(Ka,e)が17 mGy/minと設定されているが,すべての血管撮影に対応する値であり,撮影線量率は設定されていない.血管撮影プロトコルの現状をアンケート調査し,放射線防護の最適化の参考値となり得る領域疾患別のKa,eを評価した.【方法】79施設274装置461プロトコルのKa,eを分析した.疾患や診断,interventional radiology (IVR)でプロトコルを変更している場合はKa,eの変化率,DRLs 2020にてプロトコルを変更した場合は調整前後のKa,eおよび臨床での患者照射基準点空気カーマ(Ka,r),面積空気カーマ積算値(PKA)の変化率を算出した.【結果】Ka,eは領域疾患別で線量差が確認された.DRLs 2020によって13施設36プロトコルがKa,eを低減させたが,Ka,r,PKAが増加したプロトコルも存在した.【結語】Ka,eを低減させると必ずしもKa,r,PKAが減少するとは限らないが,領域疾患別にKa,eを比較することで,装置性能評価を含めた防護の最適化が期待できる.</p>

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