東日本大震災の被災地域における民間診療所の移転再建に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Relocation and Reconstruction of Private Medical Clinics in Areas Affected by the Great East Japan Earthquake
  • A Case Study of Private Medical Clinics in Municipalities in the Former Ishinomaki and Kesennuma Medical Districts, Miyagi Prefecture
  • 宮城県旧石巻医療圏・旧気仙沼医療圏に属する自治体における民間診療所を対象として

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説明

<p>本研究では、東日本大震災の被災地における民間診療所の移転再建の特徴や経緯及び移転に対する評価について明らかにした。その結果、震災前に津波浸水被害の大きい区域に立地していた民間診療所ほど移転再建に至っており、震災後は浸水被害の小さい場所へ移転していた。移転する際に、津波の危険性が低い場所で早期再開でき、震災前と同じ患者を引き続き診療できることを重視していた。また、アンケート調査の結果から、早期移転によって震災前よりも条件や周辺環境が向上した一方で、周辺環境の悪化した民間診療所や銀行ローンの借入を悪く評価している一面も確認できた。民間診療所の移転再建に対して、医療活動を経た移転再建および補助金・助成、移転先の情報提供、住宅再建施策との連携の必要性を指摘した。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 59 (3), 1501-1508, 2024

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (2)*注記

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