手指リハビリテーションロボットSMOVEの開発・評価

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<p>著者らは、脳血管疾患による手指運動機能低下に対するリハビリテーションに用いるためのリハビリテーションロボットSMOVEの開発を行っている。当該装置の特徴は、ばねを層状に配置した特殊な機構により、小型・軽量に手指運動支援を行うことにある。また、高精度な筋電位測定機能を実装しており、患者の微弱な筋電位信号を読み取り、ロボットの運動支援のトリガに用いることができる。</p><p>当該研究開発において、当初の最も大きな課題は小型・軽量な手指運動支援機構の開発であった。この技術課題は機構開発により達成したかに考えていたが、その後に脳血管疾患患者に単回の装着試験、および限られた患者数での臨床研究の実施により様々な課題が探索され、研究開発を継続してきた。現在、より規模の大きな臨床研究を5施設にて実施しており、本発表ではその概況についても報告する。</p><p>先端医療デバイスの開発には、当初から具体的な医療応用のイメージを明確化し、それに向けた仕様策定、試作機開発、評価(非臨床・臨床)の実施が好ましい。しかしながら、先端技術であればあるほど、研究進捗に沿って新たな課題の探索されることもしばしばある。本発表が、そのような先端医療デバイス開発の一事例として、同分野の研究者間の理解を深めるための議論の題材となれば幸いである。</p><p></p><p>謝辞:本研究は、AMEDの課題番号JP23ym0126092の支援を受けた。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390020474931415040
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual62.151_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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