肺癌外科治療の課題解決を目指して

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  • 滝沢 宏光
    徳島大学大学院医歯薬学研究部胸部・内分泌・腫瘍外科学分野

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タイトル別名
  • Topics and challenges of lung cancer surgery

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説明

<p> 日本において,肺癌はがん死亡原因の1位であり,年間7万人以上の患者が死亡している。肺癌登録合同委員会によると,本邦における2010年の非小細胞肺癌手術患者18,937人の臨床病期(TNM病期分類第8版)別5年生存率は,0期 97.0%,ⅠA1期 91.6%,ⅠA2期 81.4%,ⅠA3期 74.8%,ⅠB 期 71.5%,ⅡA 期 60.2%,ⅡB期 58.1%,ⅢA 期 50.6%,ⅢB 期 40.5%,ⅢC 期 37.5%,ⅣA/ⅣB期 36.0%と報告されている1)。これらの中で,根治を目指す外科治療の対象となる臨床病期は,一般的に0期からⅢA期と考えられている。早期肺癌の5年生存率は良好と言えるが,切除範囲を縮小することによる局所再発や,術後5年以降の晩期再発にも注意が必要であることが指摘されている2)。また,手術単独での治療成績は十分と言えないため,ⅠA3期より進行期の患者には術後補助療法が推奨されているが3),Ⅱ期やⅢA期の治療成績は依然満足できるものではない。本稿では,肺癌外科治療に焦点を絞り,最近の進歩とこれからの課題について解説する。</p>

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