書誌事項
- タイトル別名
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- A Survey on Challenges in Providing Dysphagia Diets in Long-Term Care Insurance Facilities
- カイゴ ホケン シセツ ニ オケル エンカ チョウセイショク テイキョウ ノ カダイ ニ ツイテ ノ ジッタイ チョウサ
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説明
<p> 本研究は, 介護保険施設に勤務する管理栄養士が, 利用者の嚥下状態に応じた嚥下調整食を選択する際に基にする嚥下状態の診断方法と評価方法, 嚥下調整食選択時の課題について実態を明らかにすることを目的に調査を行った. 新潟県内の介護保険施設306施設を対象に質問紙調査を実施し, 135施設から回答を得た (有効回答率44.1%). その結果, 回答施設の嚥下調整食提供割合は, 全体で34.6%であった. 摂食嚥下診断方法の有無については, 「有」が回答施設全体の52.6%で, 改訂水飲みテストが最多であった. また, 評価方法については全体の63.7%が「無」と回答した. 診断方法「有」施設において評価方法「無」施設では, 「有」施設よりも診断方法に「嚥下造影」の利用が多い傾向がみられ, 「嚥下造影」で診断された結果が有用であることおよび病院での的確な嚥下状態の診断を基に嚥下調整食を判断していることが推察された. 次に, 診断方法「有」施設での診断結果に対応する嚥下調整食の食形態の有無では, 全体の6割以上が対応する食形態を設定していることがわかった. また, 食形態を判断する職種は, 管理栄養士・栄養士, 看護師, 介護福祉士が多かった. 嚥下調整食の食形態を選択するときに困ることについての自由記述の意見として, 対応する食形態「有」施設では, 選択肢「個別対応を考えると食形態 (区分) 数が多くなる」, 「嚥下調整食形態の種類 (区分) 数が限られている」のみに意見があった. 一方, 評価方法や対応する食形態「無」の施設では, 嚥下調整食の選択の基準が明確でない, トロミや硬さへの対応に関する意見がみられた.</p>
収録刊行物
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- 日本家政学会誌
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日本家政学会誌 75 (10), 500-509, 2024
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390020530236870144
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- NII書誌ID
- AN10040097
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- ISSN
- 18820352
- 09135227
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- NDL書誌ID
- 033752982
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可