教育メディアのクラスター分析
書誌事項
- タイトル別名
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- Cluster Analysis of Educational Media
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説明
<p>学習におけるコミニュケーションを円滑にするために, 視聴覚メディアが教育現場に導入され,その役割が高まっている. しかし,どのようなメディアが適当であるかの判断は, かならずしも自明であるとは限らない. われわれはこの判断をできるだけ客観的に行なう手法を開発した.そしてこれを利用して,大学の多人数教育を目標としたメディアの分類を行なった. まず教育現場からの欲求を聞き取り調査や質問紙によって収集し,KJ法によって87個のキーワードにまとめた.一方,現在まで開発された視聴覚メディア109個について,前述のキーワードを満足するものに1,満足しないものに0を与えて,87×109個の0-1型マトリックスを作り,クラスター分析を行ない, デンドログラムを得,さらにその結果から凝集パターンを作成した. その結果, デンドログラムと弁別効率曲線から得た指標とによって, ①機能的に非常に近く, 相互に代用可能なメディア,②機能的に似ているが,教育の現場の事情によって選択するメディア, ③重複購入にも無駄にならないメディア,④ソフトウェア(素材を含む)が同一でも, 提示機器の使い方によって新しい機能を生みだすメディアというようにグループ化できることがわかった. このようにして, 視聴覚メディア間相互の機能の結びつきや役割を明確に示すことができた.</p>
収録刊行物
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- 日本教育工学雑誌
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日本教育工学雑誌 1 (3), 129-138, 1976-09-20
日本教育工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390020552350243072
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- ISSN
- 24326038
- 03855236
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可