温度条件の異なる籾殻炭の理化学性の評価と暗渠疎水材としての利用可能性の検討

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タイトル別名
  • Evaluating Availability as a Filter Material in Subsurface Drainage Systems of Rice Husk-Derived Biochar Produced at Different Pyrolysis Temperatures
  • オンド ジョウケン ノ コトナル モミガラタン ノ リ カガクセイ ノ ヒョウカ ト アンキョ ソスイザイ ト シテ ノ リヨウ カノウセイ ノ ケントウ

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説明

<p>異なる温度条件(400~700℃)で焼成した籾殻炭の暗渠疎水材としての適性を評価するため,炭化温度と籾殻炭の成分組成,炭素分解抵抗性やクリストバライト(発がん性物質)生成との関係を明らかにし,炭化温度が有機・無機成分の水溶出特性に与える影響を評価した.100年後炭素残存率推定値から,400℃で焼成された籾殻炭は100年間で約4割の炭素が分解される可能性があるが,700℃で焼成された籾殻炭は100年間での炭素の分解は1割に満たないと推測された.また,炭化温度が700℃以下では籾殻の結晶化により焼成される発がん性物質のクリストバライトは確認されなかった.焼成温度の上昇と共に有機炭素の溶出が抑制される一方,カリウムの濃縮によりpHの高い暗渠排水の発生に留意する必要があると考えられた.</p>

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