CLEM法の羅針盤:組織から分子までを俯瞰する

書誌事項

タイトル別名
  • The Compass of CLEM: An Overview from Tissues to Molecules

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説明

<p>光学顕微鏡と電子顕微鏡で同じ試料の同じ場所を観察する方法は総称としてCLEMと呼ばれる.しかし,その目的は2つのモダリティーを用いた同時観察であったり,細胞同定のための相関であったり,光顕的に限局する細胞の領域を電顕下に特定するためであったりと様々であるし,標的となるものもタンパク構造レベルから組織レベルまで様々である.したがってCLEMにはそれぞれのニーズに合わせた多様な手法が存在する.そこで本稿では多様な手法の中からどの手法を選べば目的の結果を得られるのかについてCLEM技術全体のワークフローを俯瞰的に紹介する.CLEMには常温の樹脂包埋試料を切片レベルで相関するCLEMや3D電顕を用いたvolume-CLEMについては多くの事例があり,総説も多数存在する.そこで本稿では細胞内の特定の領域に存在するタンパク構造の可視化を目指したCryo-CLEMについてその詳細を紹介する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 59 (3), 99-104, 2024-12-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390021403934522240
  • DOI
    10.11410/kenbikyo.59.3_99
  • ISSN
    24342386
    13490958
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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