病院火災による避難に対するDMAT活動事例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Case study of DMAT dispatch for evacuation resulting from a hospital fire
この論文をさがす
説明
<p>これまで本邦では病院火災による避難に対してDMATが関わった報告はない。今回、病院火災により入院患者、職員を含む約260名の院外避難を要した局地災害事例を経験した。当院と同一医療圏内のA病院手術室で火災が発生し、当院へDMAT派遣が要請された。DMAT隊がA病院到着時には入院患者は病院近くの公共施設に避難が完了しており、DMAT隊は施設内で入院患者の搬送調整を行った。消防の現場指揮本部とは接触できず被災状況が不明であった。火災、避難による受傷者はなかった。火災はぼやで済み病院被災状況が想定よりも大きくなく、病院運営の負担軽減、酸素残量の観点から赤患者9名を市内病院へ搬送とした。他患者は帰院とし活動を終了した。本事例では覚知から約1時間で入院患者の避難が完了し、約2時間で患者搬送が開始された。発災から避難までの時間的猶予が少なく、消防との連携、全体像の状況把握、情報共有が課題であった。</p>
収録刊行物
-
- 日本災害医学会雑誌
-
日本災害医学会雑誌 30 (1), 1-6, 2025-01-25
一般社団法人 日本災害医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390021525786716800
-
- ISSN
- 24344214
- 21894035
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可