小児吃音のエビデンスと実際の対応
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- 菊池 良和
- 九州大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科学
書誌事項
- タイトル別名
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- Evidence and practical approaches for pediatric stuttering
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説明
<p> 吃音症は流暢に話せないことがあることを指し,2歳から4歳の間に発症する.かつては吃音の原因は環境や母親の接し方とされてきたが,最新のエビデンスにより遺伝子の影響が大きいことが分かってきた.吃音のメカニズムはParkinson病と類似し,外的なタイミングに合わせるとスムーズに話すことができる.2021年に「幼児吃音臨床ガイドライン第1版」が作成され,幼児の行動療法であるリッカムプログラムがエビデンスのある治療として紹介されている.持続する吃音に関して,2次障害の社交不安症の予防が必要である.吃音のある人の支援として合理的配慮が重要であり,面接などで配慮を受けることが可能となり支援法の選択肢が増えている.</p>
収録刊行物
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- 脳と発達
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脳と発達 57 (1), 15-18, 2025
一般社団法人 日本小児神経学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390021615644302080
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- ISSN
- 18847668
- 00290831
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可