環境DNAを用いた流域網羅的な魚類生息ポテンシャルの推定

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF BASIN-WIDE FISH HABITAT POTENTIAL USING ENVIRONMENTAL DNA

説明

<p> 本研究では,高津川水系を対象に環境DNA分析で得られた生物の在データを用いて,複数魚種の生息ポテンシャルを生物分布予測モデルのMaxEntにより推定した.その結果,環境DNA分析で得られた魚類の在データと環境要因との関係から,すべての魚種において,AUCが0.7以上の有用なモデルの構築が可能であった.また,ほとんどの魚種の生息ポテンシャルは河床勾配及び流量の影響を強く受けることが明らかとなった.一方,河川水温や土地利用等は河床勾配と比較すると相対的に重要度が低い傾向であった.さらに,生息ポテンシャルの推定では各魚種の分布傾向を高精度に再現しており,環境DNA分析で得られた魚類の在データとMaxEntを用いることで,複数魚種の生息ポテンシャルを流域網羅的に推定可能であることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390021846534015872
  • DOI
    10.2208/jscejj.24-16123
  • ISSN
    24366021
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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