急性上腸間膜動脈閉塞症に対して末梢血管血栓吸引デバイス(Indigo Aspiration System)を用いて血栓吸引療法を施行した一例

  • 股部 紘也
    国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院心臓血管外科
  • 輕部 義久
    国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院心臓血管外科
  • 阿賀 健一郎
    国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院心臓血管外科
  • 橋山 直樹
    国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院心臓血管外科
  • 孟 真
    国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院心臓血管外科
  • 齋藤 綾
    横浜市立大学外科治療学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Aspiration Thrombectomy Using Indigo Aspiration System for Acute Superior Mesenteric Artery Ischemia

説明

<p>77歳男性.突然発症の腹痛で救急搬送され,CTで上腸間膜動脈(SMA)閉塞症と診断され,当院転院となった.血管内治療ののち,試験開腹の方針とした.造影すると中結腸動脈および第2空腸動脈の分岐直後での閉塞を認めた.血栓吸引デバイスシステムIndigo Aspiration System CAT8(Penumbra Inc., Alameda, CA, USA)を使用し良好な血行再建を得た.引き続き開腹下に腸管評価すると,回腸末端口側30 cmから口側約200 cmの腸管の漿膜面に黒色変化を認め,切除し,回腸末端,回盲部・上行結腸は温存できた.術後CTでSMAの良好な開存を確認し,術後14日目に退院した.SMA閉塞症の血行再建方法として末梢血管血栓吸引デバイスのIndigo Aspiration Systemが2023年9月に本邦で保険収載された.同デバイスを使用し良好な結果を得たので報告する.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390021846535835520
  • DOI
    10.11401/jsvs.24-00070
  • ISSN
    1881767X
    09186778
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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