急性上腸間膜動脈閉塞症に対して末梢血管血栓吸引デバイス(Indigo Aspiration System)を用いて血栓吸引療法を施行した一例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Aspiration Thrombectomy Using Indigo Aspiration System for Acute Superior Mesenteric Artery Ischemia
説明
<p>77歳男性.突然発症の腹痛で救急搬送され,CTで上腸間膜動脈(SMA)閉塞症と診断され,当院転院となった.血管内治療ののち,試験開腹の方針とした.造影すると中結腸動脈および第2空腸動脈の分岐直後での閉塞を認めた.血栓吸引デバイスシステムIndigo Aspiration System CAT8(Penumbra Inc., Alameda, CA, USA)を使用し良好な血行再建を得た.引き続き開腹下に腸管評価すると,回腸末端口側30 cmから口側約200 cmの腸管の漿膜面に黒色変化を認め,切除し,回腸末端,回盲部・上行結腸は温存できた.術後CTでSMAの良好な開存を確認し,術後14日目に退院した.SMA閉塞症の血行再建方法として末梢血管血栓吸引デバイスのIndigo Aspiration Systemが2023年9月に本邦で保険収載された.同デバイスを使用し良好な結果を得たので報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 34 (1), 25-29, 2025-02-23
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390021846535835520
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可