漂流ブイと海洋レーダーを用いた対馬海峡における表層収束・発散場の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Divergence/Convergence Observed with GPS Drifting Buoys and Ocean Radars in the Tsushima Strait
  • ヒョウリュウ ブイ ト カイヨウ レーダー オ モチイタ ツシマ カイキョウ ニ オケル ヒョウソウ シュウソク ハッサンバ ノ ヒョウカ

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説明

<p>「海洋プランクトンのパッチネス構造は海洋表層流動場の収束・発散構造に影響される」とする作業仮説のもとに,対馬海峡において複数の漂流ブイと海洋レーダーによる表層流動観測を同時に実施した。両観測で得られた物理諸量を比較することで,時空間特性の把握に優れた海洋レーダーによる計測値がどの程度現場特性を表現し得るのか,換言すれば海洋表層における基礎生産場と流動(収束・発散)構造との関連性の解明に至る手法であるのか否かについて,各々の計測精度も踏まえた検証を試みた。その結果,複数の漂流ブイで形成される面積の時間変化率から推定した収束・発散値と海洋レーダー流速観測値を基に算出される収束・発散値は,比較的良い一致を示し,両者は同程度の精度を持つことが明らかとなった。一方,用いる推定式によっては計算誤差が大きく生じてしまう可能性も示唆されたため,推定式の更なる評価・検討が今後の重要な課題であることが明らかになった。</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 16 (3), 237-251, 2007

    日本海洋学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (40)*注記

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