微細藻類を利用したバイオ燃料生産に向けた取り組み

書誌事項

タイトル別名
  • Initiatives to Produce Biofuel Using Microalgae

説明

<p>生産性が高く食糧競合がない微細藻類が生成する油脂を原料とするバイオ燃料は,カーボンニュートラルに向けた液体燃料の有力候補である。マツダでは微細藻類の中でも,藻体乾燥重量当たり最大50%以上油脂を蓄積することができる海産性微細藻類ナンノクロロプシスによる燃料生産の研究に取り組んでいる。実用化には製造コストが課題となるが,モデルによる検討で油脂生産効率の向上が製造コスト削減に効果的であることがわかった。そこで,ナンノクロロプシスの油脂生産効率向上に産学連携で取り組んだ結果,一般的な微細藻類培養のおよそ8倍となる油脂生産効率を屋内培養(5Lスケール)で達成した。更に,培養時に必要な栄養の確保ついて,マツダ工場排水の中から油脂生産効率を落とすことなく培養に利用できる排水を見出した。また,取り組みを加速するため,自動車開発に用いているモデルベース開発技術の考え方を,微細藻類バイオ燃料研究へ適用する取り組みも進めており,培養から燃料製造まで机上検討できるモデル基盤の構築を進めている。</p>

収録刊行物

  • マツダ技報

    マツダ技報 41 (0), 105-111, 2025

    マツダ株式会社

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390022178087815808
  • DOI
    10.34338/mazdagihou.41.0_105
  • ISSN
    21863490
    02880601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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