書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between hand position and upper limb and shoulder girdle muscle activity during push-up exercise
- ウデタテフセニオケルテノイチトジョウシオヨビジョウシタイノキンカツドウ
- ウデダテ フセ ニ オケル テ ノ イチ ト ジョウシ オヨビ ジョウシタイ ノ キン カツドウ
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説明
上肢・上肢帯の筋力トレーニングのひとつである腕立て伏せにおいて,手の位置を変えた場合のトレーニング効果を検討するために,表面筋電図計測を行った。実験参加者一人に対して,大胸筋鎖骨部,大胸筋胸肋部,三角筋鎖骨部,三角筋肩峰部,上腕三頭筋長頭,上腕三頭筋外側頭,上腕二頭筋短頭,烏口腕筋の8つの筋部位に表面電極を貼付した。実験では,通常行われる肩幅(normal)試技,手幅が狭い(narrow)試技,手幅が広い(wide)試技,手幅は肩幅で手の位置が頭より上になる(normal_up)試技,手幅は肩幅で手の位置が胸の高さになる(normal_down)試技において,表面筋電図計測と同時に三次元動作計測も行った。動作計測から得られた肘関節角度の変位から,肘屈曲,肘屈曲維持,肘伸展および肘伸展維持の4つの局面分けを行った。筋活動の強さは,normal試技を基準として評価した。結果は次の通りであった。基準であるnormal試技では,大胸筋鎖骨部,三角筋鎖骨部および上腕三頭筋外側頭の活動が強く,それは肘伸展で顕著であった。narrow試技では,大胸筋鎖骨部,三角筋鎖骨部,上腕三頭筋長頭・外側頭の活動が強く,それは肘屈曲維持で顕著であった。wide試技では,大胸筋胸肋部の肘伸展維持,三角筋鎖骨部・肩峰部の肘屈曲維持での活動が強かった。normal_up試技では,他の試技に比べ,全筋部位が全局面で活動が強い傾向にあった。normal_down試技では,大胸筋鎖骨部・胸肋部,三角筋鎖骨部の活動が強く,それは肘伸展維持で顕著であった。
収録刊行物
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- 名古屋学院大学論集 医学・健康科学・スポーツ科学篇
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名古屋学院大学論集 医学・健康科学・スポーツ科学篇 13 (1・2), 11-19, 2025-03-31
名古屋学院大学総合研究所