膿胸治癒後の難治性気管支胸膜瘻に対して局所麻酔胸腔鏡下にポリグリコール酸シートとシート状生物学的組織接着剤およびフィブリン糊を用いて瘻孔閉鎖を行った1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Successful Closure of a Refractory Bronchopleural Fistula Associated with Empyema Using Polyglycolic Acid and Tissue Sealing Sheets and Fibrin Glue Under Local Anesthetic Thoracoscopy
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説明
<p>背景.有瘻性膿胸,気管支胸膜瘻は致命的になり得る病態でしばしば治療に難渋する.保存的治療で膿胸の改善が得られない場合,開窓術など外科的治療が選択される.気管支胸膜瘻に対して低侵襲治療として気管支充填術の有用性がこれまで数多く報告されている.保存的治療で感染症のコントロールが得られたが難治性気管支胸膜瘻に対して瘻孔閉鎖術を行った1例を報告する.症例.87歳,男性.有瘻性膿胸に対し胸腔ドレナージを施行後,遷延する気管支胸膜瘻に対し局所麻酔を用いて非挿管下に胸腔鏡手術を施行した.鏡視下に瘻孔を確認し,ポリグリコール酸シート(ネオベールシートⓇ)とフィブリン糊(ボルヒールⓇ)を充填,さらにシート状生物学的組織接着剤(タコシールⓇ)を貼付してフィブリン糊で被覆することで瘻孔閉鎖し,治癒し得た.結論.胸腔鏡下のポリグリコール酸シートとシート状生物学的組織接着剤およびフィブリン糊を用いた瘻孔閉鎖は簡便で有用な低侵襲治療であった.</p>
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 47 (3), 241-245, 2025-05-25
日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390022863716033408
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可