臨床研究における倫理

  • 西脇 聡史
    名古屋大学医学部附属病院 先端医療開発部

書誌事項

タイトル別名
  • Ethics in clinical research: for participant protection and higher-quality research
  • 臨床研究における倫理 : 研究参加者保護と研究の質向上のために
  • リンショウ ケンキュウ ニ オケル リンリ : ケンキュウ サンカシャ ホゴ ト ケンキュウ ノ シツ コウジョウ ノ タメニ
  • —研究参加者保護と研究の質向上のために—
公開日
2025
資源種別
journal article
DOI
  • 10.11406/rinketsu.66.1271
公開者
一般社団法人 日本血液学会

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説明

<p>臨床研究における倫理は,研究参加者保護と研究の質確保に不可欠であり,臨床に携わる全医療者が共有すべき知識である。過去のナチスの人体実験やタスキギー梅毒実験などの非倫理的な研究事例の反省から,ニュルンベルク綱領,ヘルシンキ宣言,そして「人格の尊重・善行・正義」の三原則を示すベルモント・レポートといった倫理規範が段階的に形成されてきた。国内ではディオバン事案などが臨床研究法制定の契機となった。現代の研究実施の指針としてNIHの8要件があり,社会的/科学的価値,科学的妥当性,適正な被験者選択,リスク/ベネフィット配分,独立審査,インフォームド・コンセント,被験者尊重などが求められる。わが国では,薬機法/GCP,臨床研究法,関連指針等が整備されており,研究の種類に応じた遵守が必要である。倫理原則に則った臨床研究の実践が,信頼に基づく医療の発展の礎となる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 66 (9), 1271-1279, 2025

    一般社団法人 日本血液学会

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