OptiVolTMにて早期発見, 対応が可能であった心不全の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case report ; OptiVolTM is useful modality in early detection and treatment for heart failure

この論文をさがす

説明

OptiVolTM (Medtronic) は持続的に胸郭内インピーダンスを測定することにより, 心不全リスクのある症例のフォローに有用であるとされている. 今回われわれは, 遠隔モニタリング下にOptiVolにて心不全の早期発見, 加療が可能であった1例を経験したため, 報告する. 症例は70歳代, 男性. 持続性心室頻拍 (sustained ventricular tachycardia ; SVT) によるめまい, 失神のため当科紹介. 拡張型心筋症 (dilated cardiomyopathy ; DCM) に伴うSVTの診断で2010年5月中旬, 両室ペーシング機能付き植込み型除細動器 (cardiac resynchronization therapy-defibrillator ; CRT-D) の手術を施行, 在宅モニタリングを導入した. 2011年3月OptiVolアラートが報告された. 電話確認で労作時呼吸困難感があり近医受診を指示. 翌日の受診にて心不全とslow VTが認められた. デバイス植え込み後の全身状態の経時的なチェックは重要であるが来院時のチェックでは重大なイベントがあっても, 患者が自発的に病院を受診しなければ適切な対応が取られないままに放置される. 遠隔モニタリング下でOptiVolを用いることによって, 心不全に対し早期に的確な対応を取ることが可能となる.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 45 (3), 321-326, 2013

    公益財団法人 日本心臓財団

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679024952960
  • NII論文ID
    130004688731
  • DOI
    10.11281/shinzo.45.321
  • ISSN
    21863016
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ