経胸壁ドプラ心エコー法によりステント留置後再狭窄の診断を試みた2例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Assessment of restenosis after percutaneous coronary intervention using transthoracic Doppler echocardiography: Two-case report
この論文をさがす
説明
左前下行枝にステント留置を行った2例に対して, 術前より安静時経胸壁ドプラ心エコー法 (transthoracic Doppler echocardiography; TTDE) にて冠動脈血流の観察を行った. 2例とも術前の計測において拡張期 — 収縮期血流速比率 (DSVR) の低下と拡張期血流速減衰時間 (DDT) の延長を認め,ステント留置後DSVRの上昇とDDTの短縮を認めた. 1例は5カ月後に不安定狭心症を発症, 経胸壁心エコーではTTDEでDSVRの低下とDDTの延長を認めた. その後の冠動脈造影ではステント内部に99%狭窄を認めた. ほかの1例はステント留置後無症状で経過し, ステント留置後7カ月目に冠動脈造影を行った. 造影前, TTDEではDSVR, DDTともにステント留置術後と変化は認めなかった. 冠動脈造影上再狭窄は認めなかった. 安静時TTDEによる左前下行枝狭窄のスクリーニングは再狭窄診断においても有用である可能性が示唆された.
収録刊行物
-
- 心臓
-
心臓 42 (1), 62-66, 2010
公益財団法人 日本心臓財団
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679024988672
-
- NII論文ID
- 130001480396
-
- ISSN
- 21863016
- 05864488
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可