空手の試合中に心肺停止をきたし自動体外式除細動器を用いた心肺蘇生により救命された心臓震盪の14歳男児例
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抄録
症例: 心臓震盪は, 小児期から若年成人の競技, 遊戯などに伴って発生する外因性の院外心停止をきたす病態である. 欧米などでは主に球技により発症し, 自動体外式除細動器(AED)を用いた適切な心肺蘇生がなければ, 予後不良とされる. 今回, 本症を経験し, 発症時の映像, AEDファイルの心電図も含めて報告する.<BR>患者は14歳, 男児. 空手歴8年. 空手の試合中, 相手のパンチと膝蹴りが左前胸部に直撃した直後に, 心肺停止をきたした. 2分後に待機していた父親と医師による心肺蘇生, 4分後に3回のAEDによる除細動がなされ, 自己心拍が再開した. 発症13分後に救急搬送された病院で会話が可能であった. 以後, 後遺症なく経過良好であった. AEDファイルの心電図では, 心室細動が確認された. その後の精査により内因性の疾患は除外された. 以上から経過により心臓震盪と診断した.<BR>本症は, AEDを用いた適切な心肺蘇生が重要と考えられ, その対策について考察する.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 43 (SUPPL.2), S2_86-S2_86, 2011
公益財団法人 日本心臓財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679026392832
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- NII論文ID
- 130002585115
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可