酢酸‐酢酸ナトリウム緩衝液とメチルオレンジを用いる循環式フローインジェクション法による強酸・強塩基の定量

  • 善木 道雄
    岡山理科大学理学部化学科:700-0005 岡山県岡山市理大町1-1
  • 中北 吉彦
    岡山理科大学理学部化学科:700-0005 岡山県岡山市理大町1-1
  • 小松 愛可
    岡山理科大学理学部化学科:700-0005 岡山県岡山市理大町1-1
  • 横山 崇
    岡山理科大学理学部化学科:700-0005 岡山県岡山市理大町1-1

書誌事項

タイトル別名
  • Closed-loop flow-injection analysis for the determination of a strong acid and base using an acetate buffer solution and Methyl Orange.
  • 酢酸-酢酸ナトリウム緩衝液とメチルオレンジを用いる循環式フローインジェクション法による強酸・強塩基の定量
  • サクサン サクサン ナトリウム カンショウエキ ト メチルオレンジ オ モチイル ジュンカンシキ フローインジェクションホウ ニ ヨル キョウサン キョウ エンキ ノ テイリョウ

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説明

ゼロエミッションを志向した分析法の開発の一環として,使用した試薬溶液を再度繰り返し利用できる,強酸,強塩基を定量する循環式フローインジェクションシステムを構築した。メチルオレンジ(MO)(1.5×10-4M)を含む酢酸-酢酸ナトリウム緩衝液(濃度0.01,0.1あるいは1M,容積100ml)をポンプでサンプルインジェクター,フローセルを通して循環させた。注入された試料(2μl)は,中和反応によりMOを変色(530nmの吸光度を検出記録)させるが,すぐに拡散,緩衝され試薬だめに戻る。検量線は,緩衝液の濃度の50倍の濃度まで酸·塩基とも直線となった。また,緩衝液濃度の10倍の濃度の試料を用いて,連続試料注入回数について調べたところ,ベースラインが徐々に増大するのでなんらかの補正が必要だが,500回程度の連続定量は可能なことが分かった。

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 49 (2), 121-124, 2000

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (10)*注記

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参考文献 (16)*注記

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