キャピラリー電気泳動-化学発光検出装置の開発

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タイトル別名
  • Development of capillary electrophoresis-chemiluminescence detection system
  • キャピラリー デンキ エイドウ カガク ハッコウ ケンシュツ ソウチ ノ カイハツ

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抄録

キャピラリー電気泳動と化学発光検出を組み合わせた,キャピラリー電気泳動-化学発光検出装置を開発した.本装置の開発では,化学発光検出セルの設計が重要な課題であり,フロー型及びバッチ型の種々の化学発光検出セルを作製した.これまでにルミノール,過シュウ酸エステル,ルテニウム錯体及び1,10-フェナントロリンの化学発光系を利用し,またキャピラリーゾーン電気泳動以外にもミセル動電クロマトグラフィー,キャピラリー等電点電気泳動及びキャピラリーゲル電気泳動の分離モードを導入した.これらの研究を通して,アミノ酸,ペプチド,タンパク質,ヌクレオシド,核酸,糖質,金属イオン,金属錯体,アルカロイド,蛍光物質,蛍光物質包括リポソーム,環境ホルモンなどが本装置を用いて分析可能になった.本装置は,高い分離能と優れた検出感度を示した.例えば,ルミノールの検出限界は,1.5×10-11 M(S/N=3)であり,他グループの報告結果と比較し,最も低い検出下限であった.また,本キャピラリー電気泳動-化学発光検出装置をマイクロチップ技術及び免疫分析へ応用した.更に化学発光検出に見られる特有のピーク形状についての考察も行った.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 52 (1), 1-13, 2003

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (9)*注記

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参考文献 (85)*注記

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