ポリスチレンゲルと活性炭系ディスクを多層化した固相抽出/ガスクロマトグラフィー/質量分析法による水中の親水性及び疎水性農薬の同時定量

  • 木口 倫
    秋田県環境技術センター:010-0975 秋田県秋田市八橋字下八橋191-18
  • 斉藤 勝美
    秋田県環境技術センター:010-0975 秋田県秋田市八橋字下八橋191-18

書誌事項

タイトル別名
  • Simultaneous determination of polar and nonpolar pesticides in water samples by solid-phase multilayered disk extraction using polystylene gel and activated carbon disk along with GC/MS.
  • ポリスチレン ゲル ト カッセイタンケイ ディスク オ タソウカ シタ コソウ チュウシュツ ガス クロマトグラフィー シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル スイチュウ ノ シンスイセイ オヨビ ソスイセイ ノウヤク ノ ドウジ テイリョウ

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説明

スチレンジビニルベンゼン共重合体ゲル粒子と活性炭粒子をそれぞれ充填したディスク型固相(3M製エムポワディスク,SDB-XDとCarbon)を重ねて用いることにより,GC/MS装置で多成分同時分析可能な水中の親水性農薬3種類(メタミドホス,アセフェート,トリクロルホン)と疎水性農薬34種類(ダイアジノン,クロロネブ,シマジン等)を効率良く同時に抽出可能かを検討した。37種類の農薬はSDB-XDをCarbonの上に重ねて密着させた状態で試料を通水後,通水と反対方向でアセトン/酢酸エチル(1:1)30mlを用いて同時に溶出することにより良好に抽出できた。農薬濃度が0.0002~0.002mg/lの精製水試料による添加回収試験結果では,親水性農薬が73~109%(相対標準偏差,RSD:2.4~9.8%),疎水性農薬が70~120%(RSD:1.3~19.4%)であった。また,河川水試料による添加回収試験でも精製水試料と同様な傾向を示し,良好な回収率であった。

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 49 (8), 575-582, 2000

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (17)*注記

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