カナダにおけるオイルサンド資源開発の現状

書誌事項

タイトル別名
  • Recent progress in in-situ recovery of oil sands in Canada.

説明

現在まで確認されているカナダのオイルサンド資源は,全てAlberta州に賦存する。Alberta州は太平洋岸州であるBritish Columbia州からカナディアン・ロッキーを挟んで東側に隣接する,現在のカナダにおける原油生産量の87%,ガス生産量の89%を生産する大石油生産州である1)。<br> オイルサンドの賦存地域は大きく分けて西部からPeace River, Buffalo Uead Hill, Athabasca (Wabascaを含む)およびCold Lakeの4地域に分けられる(図1)。オイルサンド層に含まれるbitumen (natural tarあるいは単にtarとも言う)の原始鉱量はERCB (Alberta Energy Resources Conservation Board)の発表によれば, 1982年12月末現在で1,993億m3, これを地域別に分けると Peace River地域114億m3, Buffalo Head Hill地域9億m3, Athabasca地域1,536億m3, Cold Lake地域333億m3である2)。ただしこれらの原始鉱量はbitumenの含有率3 wt%, 有効層厚1.5mをcut off baseとした推定量であり,必ずしも現在の技術で開発対象になる原始鉱量の総量を意味していない。またこの原始鉱量にはAlberta州あるいは東に隣接するSaskatchewan州に賦存するいわゆる重質油資源およびAlberta州の北東部に賦存するcarbonate rcck中のbitumenは含まれていない。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679037497088
  • NII論文ID
    130003921873
  • DOI
    10.3720/japt.49.432
  • ISSN
    18814131
    03709868
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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