日本の路車協調システムの展開に関する研究

  • 牧野 浩志
    東京大学生産技術研究所 先進モビリティ研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • A research on a road map of Infrastructure and Vehicle Cooperation System in Japan
  • ニホン ノ ロシャ キョウチョウ システム ノ テンカイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

世界の最先端を走っている日本の路車協調システムであるが, ETCに使われている狭域通信(DSRC)方式でマルチアプリケーションを動かすことのできる機能を持ったITS車載器とITSスポットが登場し,新しいステージを迎えた.このITS車載器は,これまでのカーナビやVICS,ETCという基本機能に加え,広域のダイナミックルートガイダンスが可能となったり,世界で初めての安全運転情報提供機能が搭載されたり,インターネット接続の実現による地図更新やローカル観光ナビとしての活用,プローブ機能による情報収集機能,クレジットカード決済機能の追加など,これまでの公共サービスだけでなくロードサイドのガソリンスタンドやファーストフードなどの民間サービスにも活用できる様々な可能性を秘めている.新しいツールの誕生で日本のITSが社会の課題をどのように解決していくのか,民間サービスでの展開,電気自動車との関係,都市のスマートな発展など,路車協調システムのロードマップについて論じる.

収録刊行物

  • 生産研究

    生産研究 63 (2), 133-139, 2011

    東京大学生産技術研究所

被引用文献 (1)*注記

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