湿気による建物腐朽を防ぐための対策としてのデシカント調湿システムの開発

  • 趙 旺熙
    東京大学生産技術研究所 人間・社会系部門
  • 加藤 信介
    東京大学生産技術研究所 人間・社会系部門

書誌事項

タイトル別名
  • Development of desiccant air-conditioning system as a preventive policy for building-decrepitude
  • シッケ ニ ヨル タテモノ フキュウ オ フセグ タメ ノ タイサク ト シテ ノ デシカントチョウシツシステム ノ カイハツ

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抄録

本研究の目的は,戸建住宅を対象建物とし,湿気による建物腐朽の問題について考察を行い,その対策としてのデシカント空調システムの適用可能性を検討することにある.高温多湿の気候では室内に結露が生じやすくなり,カビや腐朽菌,シロアリの繁殖による建物腐朽,断熱材の内部における含水率の上昇による断熱性能低下及び吸放湿の繰り返しによる断熱性状の劣化が問題になっている.住宅における建物腐朽の防止対策として,既往研究の発展形としての住宅用デシカント空調システムの提案を行い,提案した空調システムの構成及び運転モードを説明する.また,提案した空調システムの性能を評価するための数値解析モデルを作成し,冬季の加湿暖房性能と夏季の除湿冷房性能を評価した結果を報告する.

収録刊行物

  • 生産研究

    生産研究 62 (6), 589-598, 2010

    東京大学生産技術研究所

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