首都圏の鉄道ネットワークを対象とした早期地震警報システムによる減災効果の検討

  • 下野 大樹
    中央大学大学院理工学研究科
  • 大原 美保
    東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター
  • 目黒 公郎
    東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Effects of EEW for Disaster Reduction of Railway Network in Tokyo Metropolitan Area
  • シュトケン ノ テツドウ ネットワーク オ タイショウ ト シタ ソウキ ジシン ケイホウ システム ニ ヨル ゲン サイ コウカ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

鉄道の早期地震警報は,地震時に新幹線を制御することを目的に開発・導入されてきた.しかし近年では,在来線や多くの私鉄にもP波検知による警報システムが導入されている.そこで本研究では,各鉄道事業者の警報システムが,首都圏の鉄道ネットワーク上で実現できる余裕時間(警報を受信してからS波が到達するまでの時間)を,中央防災会議で想定される東京湾北部地震(M7.3)を対象に算出し,鉄道事故のリスク軽減による減災効果を検証した.その結果,多くの鉄道利用者の危険率が半分以下となり,さらに鉄道事業者間で警報を共有することにより,S波到達前に警報を受け取れる鉄道利用者が大幅に増加することがわかった.[本要旨はPDFには含まれない]

収録刊行物

  • 生産研究

    生産研究 62 (6), 633-636, 2010

    東京大学生産技術研究所

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ