東日本大震災直後の矢吹町職員の災害対応のマクロ的分析

  • 沼田 宗純
    東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター
  • 目黒 公郎
    東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the disaster response of Yabuki-town just after the Great East Japan earthquake
  • ヒガシニホン ダイシンサイ チョクゴ ノ ヤブキマチ ショクイン ノ サイガイ タイオウ ノ マクロテキ ブンセキ

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抄録

本研究では,発災直後の効果的な災害対応を実現することを目的とし,東日本大震災直後における矢吹町の初動対応を分析した.その結果,必ずしも役場の職員が常時対応しなくても運用できる業務(炊き出し,給水,物資の仕分け運搬など)に多くの職員が配置していることが分かった.矢吹町職員約130名を効果的に配置し災害対応を行うためには,業務のレベルや内容を分類し,必要なリソースを配分することが求められ,本研究では災害対応を4種類に大別したように,これを地域防災計画上でも明記することで,担い手別の業務に対し,役場が中心的に果たすべき業務とそれ以外に分けることができるため,最適なリソースを配分し,効果的な災害対応が可能となる.今後は,初動対応マニュアルとうの整備に本研究の成果を活用したい.

収録刊行物

  • 生産研究

    生産研究 65 (4), 365-371, 2013

    東京大学生産技術研究所

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