5.素粒子が二重空間性をもつ波動方程式によって表現される事の可能性 : (B)陽子,中性子,原子核について(昭和24年10月,京都の分科会で述べたこと)(湯川秀樹博士ノーベル賞受賞記念号)
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- 古賀 豊城
- 名大工
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説明
陽子と中性子について,それぞれの静止質量と磁気能率とから,質量マトリックスを別々に計算してみた。(^^<μp_1>__o ^^o__<μp_2>)を陽子のマトリック,(^^<μn_1>__o ^^o__<μn_2>)を中性子のそれとすると,μp_1とμn_2とは完全に一致する。但し,μ_2>μ_1.このことから,吾々の仮定(つまりこのような表現を重粒子に興える事)には,何かの自然性,合目的性が含まれているように考えられる.重陽子の波動方程式を作ってみた.これから重陽子(^3S)の殆んどすべての性質(4極電気能率を除く)が導かれる.同様にして,^3H,^3He,^4He,^5He,^6He,^6Li,^7Li及び質量数4n原子番号2n(nは整数)の原子核の質量缺損(質量の二乗の缺損)その他が簡単な規則性をもって定量的に説明される.すべてを通じて,実験公式的性格を含んでいる.
収録刊行物
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- 素粒子論研究
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素粒子論研究 1 (3-1), 20-31, 1949
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679047127680
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- NII論文ID
- 110006548828
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- ISSN
- 24332895
- 03711838
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可