14. 太陽ニュートリノの理論と実験(ニュートリノの質量,研究会報告)
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- 桜井 邦朋
- 神奈川大・工
抄録
現在観測されている太陽ニュートリノは電子ニュートリノであって,太陽中心部で進行している熱核融合反応のPPIII過程において,生成される^8Bのベータ崩壊を通じて生成されたものである。地球の公転軌道における,このニュートリノ・フラックスの測定値が,太陽の標準モデルから理論的に期待される値の,3分の1ほどにしかならないため,このモデルの仮定が正しくないのだと,現在考えられている。ニュートリノに質量が存在すれば,現在みつかっている三種のニュートリノ間の振動を考慮することにより,ニュートリノ・フラックスの測定値と理論値の間にみられる相異は,取り除けるとの可能性が現在指摘されている。
収録刊行物
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- 素粒子論研究
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素粒子論研究 62 (2), B81-B86, 1980
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679049177984
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- NII論文ID
- 110006469258
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- ISSN
- 24332895
- 03711838
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可