-
- 谷村 省吾
- 京都大学工学部数理工学教室
書誌事項
- タイトル別名
-
- 経路積分と誘導されたゲージ場
- ケイロ セキブン ト ユウドウサレタ ゲージバ
この論文をさがす
抄録
等質空間G/H上の経路積分を考察して、非同値な量子化の存在と、ゲージ場の誘導の幾何学的起源を明らかにしようと試みた。キーになるアイディアは、G/H上の経路をG上に持ち上げること(lifting)と、これに等方群Hのユニタリ表現を重みとしてかけること(weighting)、そしてHの自由度を積分して、G/H上の自由度だけで書かれた経路積分を得ること(projecting)である。まず、S^1=R/2πZ上の経路積分をやや詳しく見直して、キーとなるアイディアをそこに見つけだし、これを一般化して、等質空間の場合を手短に議論した。また、Hが離散でない場合は、H方向の積分をする際に、断熱近似と呼ぶ操作を行い、このとき、Berryの位相と同様の機構によってゲージ場が誘導されることを示した。なお、本講演の後に、断熱近似などの近似によらずに、ゲージ場の誘導を厳密に示すことにも成功した。このことも併せて、ここに報告する。
収録刊行物
-
- 素粒子論研究
-
素粒子論研究 93 (5), E19-E26, 1996
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679055038592
-
- NII論文ID
- 110006411388
-
- NII書誌ID
- AN00135266
-
- ISSN
- 24332895
- 03711838
-
- NDL書誌ID
- 4027611
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可