利尻島の地下水 〔I〕

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タイトル別名
  • Groundwater in Rishiri Island, Hokkaido (No. 1)

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抄録

利尻島は本邦北端の火山島で, 面積1.83km2あり, 島の中央には標高1, 718mの利尻岳がそびえ, それをとりまいて山麓には熔岩台地と扇状地とが広がつている。火山の基盤は新第三系で, これは島の東北隅にわずかに露出するにすぎない。そして, 地表水系がみられるのも島の東北麓に限られる。そのほかの全域では, 天水は熔岩もしくは扇状地堆積物中へ浸透して地下深くに貯えられ, 海岸付近において地上もしくは海底へ湧出している。<BR>沿岸地帯では, 地下にガイベン・ヘルツベルグの淡塩水均衡面があり, この面の谷と湧水ルートとは密接な関係にあることが考えられる。この点に着目して筆者らは, 島の西海岸において比抵抗法による均衡面探査を行ない, みいだされた谷線上でボーリングを実施して, 優秀な地下水脈の開発に成功した。

収録刊行物

  • 応用地質

    応用地質 12 (2), 109-120, 1971

    一般社団法人 日本応用地質学会

被引用文献 (3)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679072097920
  • NII論文ID
    110003335361
  • NII書誌ID
    AN00026635
  • DOI
    10.5110/jjseg.12.109
  • ISSN
    18840973
    02867737
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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