二成分現像系におけるトナー表面電荷密度

  • 高橋 智
    コニカ株式会社 サプライ生産事業部 開発グループ1G
  • 小林 信昭
    コニカ株式会社 サプライ生産事業部 開発グループ1G
  • 中西 達雄
    コニカ株式会社 サプライ生産事業部 開発グループ1G
  • 山崎 敏規
    コニカ株式会社 サプライ生産事業部 開発グループ1G

書誌事項

タイトル別名
  • Toner Surface-Charge Density in Two-Component Development System.
  • 2成分現像系におけるトナー表面電荷密度--トナー粒子径効果
  • 2セイブン ゲンゾウケイ ニ オケル トナー ヒョウメン デンカ ミツド トナ
  • — トナー粒子径効果 —
  • — Effect of Toner Particle Size —

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説明

トナー粒子と絶縁性キャリア粒子による摩擦帯電と二成分現像について,トナー粒子径を表面積平均(d50)で6.8から13.5 μmの間で変化させ,また,キャリア粒子径を表面積平均(D50)で43から106 μmの間で変化させて調べた.<BR>その結果,現像性は,トナー粒子径(d50)およびキャリア粒子径(D50)に依らず,トナー表面電荷密度(q/st)に依って決定されることを見出した.これは,従来,Scheinおよび多くの研究者により現像性がトナーの(電荷量/質量)比(q/m)を使って数式化されていたことと異なる.また,摩擦帯電において,栗田によって示唆されている様に,トナー表面電荷密度(q/st)はトナーとキャリアの表面積比(nst/sc)の関数で記述できることを示した.これは,トナーの(電荷量/質量)比(q/m)をトナーとキャリアの重量混合比(X)の関数で記述するよりもずっと一般的である.<BR>感光体上の単位面積当たりに現像されたトナー量(M/A)は,q/st= 3.5~7.0 nC/cm2の実験領域においてM/A∝[α-β(q/st)](ここで,αβは定数)の実験式で記述できた.また,摩擦帯電をトナー粒子表面と絶縁性キャリア粒子表面が関与する現象という観点から議論した.

収録刊行物

  • 電子写真学会誌

    電子写真学会誌 29 (3), 276-282, 1990

    一般社団法人 日本画像学会

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