イオン誘起カーボンナノファイバーの室温合成とその応用

書誌事項

タイトル別名
  • Room-Temperature Fabrication and Applications of Ion-Induced Carbon Nanofibers
  • イオン ユウキ カーボンナノファイバー ノ シツオン ゴウセイ ト ソノ オウヨウ

この論文をさがす

抄録

カーボンナノチューブ (CNT),グラフェンに代表されるナノカーボンはナノ材料科学の最もホットな材料の一つである.それらは通常気相から高温で合成されるが,イオンビーム手法を用いることで,プラスチック,半導体,金属など種々の基板上にナノカーボンの一種,カーボンナノファイバー (CNF) の室温形成が可能である.このイオン誘起CNFは典型的には直径10~30nm,長さ1~2μmであり円錐状突起先端に単一 (即ち1本だけ) 形成される.このイオン誘起CNFの特徴,形成機構,形成制御について述べると共に,孤立CNFの走査プローブ顕微鏡探針への応用,密集CNFのフレキシブル透明ディスプレイ素子への応用について概説する.併せて,金属含有CNFを出発材料とする,固相反応によるCNTおよびグラフェン形成と透過電子顕微鏡その場観察例についても概説する.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ