ミニマムリクアイアメントを意識した学生主導型の耳鼻咽喉科学講義の試み

書誌事項

タイトル別名
  • A Trial of Otorhinolaryngology Lecturing Initiated by Students.

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説明

現在の医学生と教官にとって,「大量の医学情報をどのように整理するか」「ミニマムリクアイアメントはどこまでか」「自己学習法の習得」などは切実な課題である. 今回, 耳鼻咽喉科学を担当する者として, プライマリ・ケアのミニマムリクアイアメントを意識した学生主導型講義方法を試み, 8年間継続した. あらかじめ最重要と思われる耳鼻咽喉科的20テーマを選択し, 100名の学生を20グループに分けた. 各グループは1テーマを受け持ち, 講義内容の計画, 講義レジメの作成, スライドやビデオなど教材の準備, 発表のリハーサルを行った. 準備にあたり教官が援助し, 講義に際しては, 前半40分を学生による解説にあて, 後半は質問組に当たった学生からの質疑応答と教官の補足説明に使われた. 学生からのアンケートによる評価では, 斬新的な試み, 理解が容易, 知識固定に有用とするものが多かった. この20テーマはそのまま卒業試験の問題になるため, 学習目標が明確になり, この講義方式は70%の学生の賛成を得たので今後も継続する予定である.

収録刊行物

  • 医学教育

    医学教育 26 (2), 125-130, 1995

    日本医学教育学会

参考文献 (11)*注記

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