液体トナーによる高精細現像の理論と実験

書誌事項

タイトル別名
  • Theoretical Analysis and Experiment of High-Resolution Development Using a Liquid toner
  • エキタイ トナー ニ ヨル コウセイサイ ゲンゾウ ノ リロン ト ジッケン

この論文をさがす

説明

2540dpiの単一画点という微小な領域に対する液体トナーの現像過程を理論的に解析した.その結果,画点形成の素過程において,周辺部から中心に向かって徐々にトナー粒子が凝縮していくということがわかった.このような挙動は,粒子の自由度が高い液体現像特有の現象であると思われる.さらに,本解析から得られた画点径の現像バイアス依存性は,実際に出力した画像から得られたデータと良く一致しており,その妥当性が確認できた.また,線幅10μm のマルチラインの現像についても解析を行い,ライン画像特有の現象を見出すと共に,さらなる高解像度化への指針を得た.このように,直径10μm 以下という微小な画点や,線幅10μmのマルチラインを再現できる液体トナープロセスの優位性を理論と実験の両面から証明した.

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 44 (6), 429-436, 2005

    一般社団法人 日本画像学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ