感光性樹脂の発展と考え方

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タイトル別名
  • Conception and Development of Photosensitive Polymer
  • カンコウセイ ジュシ ノ ハッテン ト カンガエカタ

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説明

ゼラチンや卵白にジアゾニウム塩や重クロム酸塩を配合し光照射すると,これら高分子物質は橋かけ,不溶化を起こす.この原理は古くから写真製版に利用されてきたが,近年ポリビニルアルコールの桂皮酸エステルが強度,保存性,解像力によりすぐれた新しい製版用樹脂として登場して以来,感光性高分子という新しい領域が誕生した.光と高分子の関係はさらに,一方でいかにして光劣化を防ぐかという問題,他方では光変化を積極的に利用しようとする方向に進展する.同時に一方では,それら安定剤や感光剤をポリマーに配合する様式から,感光構造を直接高分子中に結合,包含させる工夫,すなわち反応性高分子の一形態としての新分野が開拓され始めたのである.

収録刊行物

  • 高分子

    高分子 19 (2), 94-106, 1970

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (2)*注記

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