書誌事項
- タイトル別名
-
- ON SIMPLE GAMES WITH PERMISSION OF VOTERS
- トウヒョウシャ ノ キョヨウ ハンイ ト シンプルゲーム ノ コア ノ カンケイ ニ ツイテ
この論文をさがす
説明
党派が形成されるような社会集団での投票による意思決定状況は, 従来, 協力ゲームの特別な形であるシンプルゲームで記述され, 社会選択へのゲーム理論的アプローチとして様々な研究がされてきた. 本論文では, 今まで考慮されてこなかった「意思決定主体の意見の柔軟性」を扱うために「投票者の許容範囲」という概念をシンプルゲームの枠組に導入し, また, 「意見調整ゲーム」や「敗因分析ゲーム」という, 投票状況の新たなモデルを用いることで, 「意思決定主体の意見の柔軟性」が意思決定に与える影響を調べる. 分析の結果, 1)従来のシンプルゲームを用いたモデルは, 本論文で提案する「意見調整ゲーム」の特別な形であること, 2)直接の投票では決定が得られない場面でも, 調整可能な意見が存在しうること, 3)複数の党派の意見の相違は十分な情報交換を行うことで解消できること, そして特に, 4)シンプルゲームの解概念として提案されているコアと決定案の間には「シンプルゲームのコアは各意思決定主体が後悔のない許容範囲を取ったときの安定した代替案の集合である」という関係が成立すること, が明らかになる.
収録刊行物
-
- 日本オペレーションズ・リサーチ学会論文誌
-
日本オペレーションズ・リサーチ学会論文誌 42 (3), 286-301, 1999
公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679086120704
-
- NII論文ID
- 110001183884
-
- NII書誌ID
- AA00703935
-
- ISSN
- 21888299
- 04534514
-
- NDL書誌ID
- 4868014
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可