書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of Abilities for Hair Dyeing between a Basic Dye and an Acidic Dye
- エンキセイ センリョウ ト サンセイ センリョウ ニ ヨル モウハツ ノ センショクセイ ヒカク
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抄録
2001年の薬事法改正にともなう化粧品の規制緩和が実施され,配合成分の選択肢が広がった。新たに塩基性染料が使用可能となり10年が経過したが,酸性染料を主剤とする染毛料に代わるものがない。そこで,染毛料に応用するための基礎研究として,塩基性染料である塩基性青9を用い,毛髪への染色機構と褪色堅牢性について検討した。その結果,塩基性青9による毛髪の染色機構は,染料と毛髪繊維間の静電的相互作用と染料の濃度勾配を推進力とした収着であることが明らかとなった。そして,染色処理pHの上昇にともない毛髪は濃く染まるだけでなく,水洗浄による染色毛の褪色堅牢性も良好であった。酸性染料である橙205による染色と比較しても,染色性と褪色堅牢性は劣らないことを明らかにした。塩基性染料は,酸性染料同様に毛髪染毛料への応用が見込まれ,その特徴を活かした染毛料開発への発展が期待される。
収録刊行物
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- 色材協会誌
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色材協会誌 86 (5), 155-162, 2013
一般社団法人 色材協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679116226432
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- NII論文ID
- 10031174735
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- NII書誌ID
- AN00354634
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3sXht1Snsb7I
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- ISSN
- 18832199
- 0010180X
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- NDL書誌ID
- 024673092
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可