超撥水表面上における流体挙動:水滴の転落と水流下での空気層の剥離

  • 酒井 宗寿
    財団法人神奈川科学技術アカデミー
  • 中島 章
    財団法人神奈川科学技術アカデミー 東京工業大学大学院理工学研究科材料工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Fluid Behaviors on Superhydrohobic Surface: Sliding of a Water Droplet, Removing an Air Layer in Flowing Water
  • チョウハッスイ ヒョウメン ジョウ ニ オケル リュウタイ キョドウ スイテキ ノ テンラク ト スイリュウ カ デ ノ クウキソウ ノ ハクリ
  • Sliding of a Water Droplet, Removing an Air Layer in Flowing Water
  • 水滴の転落と水流下での空気層の剥離

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抄録

固体表面の濡れは,ヤングの式を基にして接触角の測定などから得られる,いわゆる“静的な”濡れ特性と,固体表面の組成や構造との関係がおもに検討され,表面組成・表面の粗さや形状・電界等の外部場などが影響することが知られている。接触角が150°を超える超撥水性表面の作製事例が報告されており,幅広く応用が期待されている。本稿では,超撥水性表面の流動抵抗の低減効果を定量的・視覚的に捉えた研究成果を中心に,“水滴転落挙動の物理モデル”,“電場で水滴が移動する際の流動状態と駆動メカニズム”,“水流中における空気層の保持性”について紹介する。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 83 (12), 522-529, 2010

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (51)*注記

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