放射線乳化グラフト重合法を用いた抗体高速精製のためのアニオン交換繊維の作製

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Anion-exchange Fibers with Radiation-induced Emulsion Graft Polymerization for Rapid Protein Purification
  • ホウシャセン ニュウカ グラフト ジュウゴウホウ オ モチイタ コウタイ コウソク セイセイ ノ タメ ノ アニオン コウカン センイ ノ サクセイ

この論文をさがす

抄録

<p>放射線乳化グラフト重合法を用いて,ポリエチレン繊維を基材とした抗体高速精製のためのアニオン交換吸着材(アニオン交換繊維)を作製した。グリシジルメタクリレート(GMA)をTween 20によって乳化させ,乳化グラフト重合を行った。続いて,グラフト鎖中のエポキシ基にジエチルアミンを付加した。ジエチルアミノ型アニオン交換繊維を高さ2.0 cmでカラムへ充填し,ウシ血清アルブミン(BSA)溶液を空間速度60 h−1で流通したところ,動的吸着容量は76 mg-BSA/mL-columnであった。同様にBSA溶液を空間速度1200 h−1で流通したときのBSAの動的吸着容量は,33 mg-BSA/mL-columnであり,市販のアニオン交換粒子(DEAE Sepharose Fast Flow)を同じ高さで充填したカラムのそれよりも35倍高かった。これは,アニオン交換繊維ではアニオン交換基が繊維表面近傍に存在するのに対して,アニオン交換粒子ではアニオン交換基が粒子内部に存在するためである。</p>

収録刊行物

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ