RIを用いたマイクロドーズ臨床試験とその創薬実用化への展望

  • 矢野 恒夫
    独立行政法人 理化学研究所 分子イメージング科学研究センター
  • 渡辺 恭良
    独立行政法人 理化学研究所 分子イメージング科学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Microdose Clinical Trial by Use of Radioisotope and Perspective of its Possible Utilization in Drug Development
  • RI オ モチイタ マイクロドーズ リンショウ シケン ト ソノ ソウヤク ジツヨウカ エ ノ テンボウ

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説明

分子イメージング研究が進展し有望なPETトレーサが数多く見出され,RIで標識した薬物を用いた臨床試験によって,RIの利用に新たな分野が広がってきている。平成20年6月に厚生労働省から公示されたマイクロドーズ臨床試験ガイダンスは,治験としてPETトレーサ等を開発する際の制度的基盤となる。本総説では,これらを解説すると共に,RI標識体も含んだ内容に改正された治験薬GMP,マイクロドーズよりも投与量を増量した準薬効用量(II)型や薬効用量(III)型を含む早期探索的臨床試験ガイダンス,更にバイオ医薬品のマイクロドーズ臨床試験ガイダンス構築へ向けての,主としてレギュラトリーサイエンス面の議論を展開する。最後に,PETトレーサ等をメディカルイメージング剤と診断薬の二段階で承認申請する米国FDAガイダンスの意義を論じ,RIの創薬実用化への道筋を展望したい。

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (36)*注記

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