マルチチャンネルフーリエ変換型微弱発光分光法による放射線照射食品包装材料の検知法の開発

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  • Development of Detection Method for γ-Irradiated Food Packages Using Chemiluminescence Measured with a Multichannel Fourier-Transform Spectrometer
  • マルチチャンネルフーリエ ヘンカンガタ ビジャク ハッコウ ブンコウホウ ニ ヨル ホウシャセン ショウシャ ショクヒン ホウソウ ザイリョウ ノ ケンチホウ ノ カイハツ
  • Development of Detection Method for γ-Irradiated Food Packages Using Chemiluminescence Measured with a Multichannel Fourier-Transform Spectrometer

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抄録

食品を殺菌・殺虫するために放射線を照射する場合,出荷用の包装をしたままで照射する可能性が高い。この包装材料の照射履歴を簡便に検知できれば,食品自体の放射線照射のスクリーニング法として有益である。今回,実際に食品の輸送に利用されている包装材料を入手し,10kGyまで段階的にγ線照射を行った。マルチチャンネルフーリエ変換型微弱発光分光法(FT-CL)でこの試料の発光スペクトルを測定すると,およそ10Gyというかなり低い線量の放射線殺菌でも照射履歴を検知することができた。さらに14か月経った試料についても測定を行い,検知できることを確認した。同じ試料を電子スピン共鳴装置で測定したが,検知として利用できるようなスペクトル変化を観測できなかった。食品包装材料の放射線照射履歴を検知する際に,FT-CLが感度の高いスクリーニング法として有用であることを確認できた。

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