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- 横塚 保
- キッコーマン醤油中央研究所
Bibliographic Information
- Other Title
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- ホウサンシュ コウジキン ノ aflatoxin セイサンセイ ノ ウム
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Abstract
1.日本で用いられている種麹菌,またはそれに関係した製造工程から分離された麹菌の中からaflatoxin生産菌は発見されていない.<br>2.上記のうち,かなりのものがaflatoxin類似の,薄層クロマト上のRF値と螢光色を有する物質を生産する.このようなaflatoxin B様の紫色螢光物質8種類を分離し,いずれもpyrazine環のNo.1位置がdeoxy構造を有する物質であることを証明し,その6種の化学構造を明らかにした.<br>3.これらのいずれの物質も溶剤系を選択することによりaflatoxinと薄層クロマトのRFを一致させることができる.ゆえにaflatoxinの検出に当たり,従来一般に用いられている薄層クロマト上の螢光スポットのRFだけに頼ることは危険で,2種類以上の異なった溶剤系によるクロマト,螢光スペクトラム,紫外吸収,赤外吸収がさらに必要で,当然のことながら物質を単離するのが最もよい.<br>4.邦産醸造食品は,純良な種麹菌を多量に用い,常法どおり清潔に製造されるならば,aflatoxinが混入する危険性はほとんど考えられない.
Journal
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- KAGAKU TO SEIBUTSU
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KAGAKU TO SEIBUTSU 5 (3), 150-158, 1967
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679176520320
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- NII Article ID
- 130003439936
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- NII Book ID
- AN00037573
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- ISSN
- 18836852
- 0453073X
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- NDL BIB ID
- 8139008
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed