高静水圧下におけるX線小角散乱解析

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タイトル別名
  • Small-angle X-ray Scattering Analyses under High Hydrostatic Pressure
  • コウセイスイ アツカ ニ オケル Xセン ショウカク サンラン カイセキ

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抄録

X線小角(溶液)散乱解析は,非結晶(溶液)状態のサンプルにX線を照射し,その散乱回折を解析することにより生体高分子の電子密度構造を決定していくものである.溶液中におけるタンパク質の構造,ダイナミクス,相互作用を調べる手段として近年再び注目されている.一方,高静水圧力を利用してタンパク質の状態を変化させ研究に応用することも活発に行なわれている.溶液中のタンパク質構造を解析する技術と系を熱力学的に制御する高静水圧力の技術が結びつくことにより,“常温,常圧”下の溶液中のタンパク質の構造・機能がより深く理解できるようになりつつある.高静水圧力,X線小角散乱解析法の両者の特色を紹介しつつ,高静水圧下におけるX線小角散乱解析について考える.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 48 (3), 188-194, 2010

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (35)*注記

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