一酸化窒素還元酵素の結晶構造と呼吸酵素の分子進化

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タイトル別名
  • Structures of Bacterial Nitric Oxide Reductases Provide Insights into Molecular Evolution in Respiratory Enzymes
  • イッサンカ チッソ カンゲン コウソ ノ ケッショウ コウゾウ ト コキュウ コウソ ノ ブンシ シンカ

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抄録

脱窒は,嫌気性微生物の呼吸の一種であり,硝酸イオンNO3-を順次還元し,最終的に窒素N2に変換する生物プロセスである.その変換過程において中間体として生成される一酸化窒素NOは,ラジカル分子であり,タンパク質などの生体物質に損傷を与えるため,微生物は,NO生成後速やかに無毒化する一酸化窒素還元酵素NORを有している.この膜結合性NORの結晶構造が世界で初めて解かれた.これにより,微生物によるNO無毒化の反応機構を明らかにし,呼吸酵素の分子進化を解明できる手がかりが得られた.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 51 (10), 679-685, 2013

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (1)*注記

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