非貴金属系合金を構成する純金属の細胞毒性について

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タイトル別名
  • Cytotoxicity of Pure Metals

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Cu, Al, Ti, V, Cr, Mo, Mn, Fe, CoおよびNiの10種類の純金属粉末を組織培養液(MEM)中に動的浸漬し, 得られた浸漬液を用いて金属濃度と細胞毒性の関係についてしらべた.AlとTiは溶出せず, 細胞毒性は認められなかった.他の金属元素について, ppm濃度からの細胞毒性の順位はCr>V>Co>Fe>Mn>Cu>Ni>>Moであり, モル濃度に換算した場合の順位はCr>Co>V>Fe>Mn>Cu>Ni>>Moであった.以上の結果から, 純金属から溶出した金属イオンの細胞毒性は濃度によるとともに, その溶液中での存在様式によっても影響を受けることが明らかとなった.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 8 (5), 648-652, 1989

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (18)*注記

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