書誌事項
- タイトル別名
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- Studies on the Adhesion of Silicone Rubber
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説明
シリコーンゴムと歯科用合金, あるいはアクリル樹脂との接着剤を開発した.歯科用合金としては, Co-Cr合金, または金合金を使用した.種々の組成比のγ-メタクリロキシプロピルトリス(ジメチルシロキシ)シラン(γ-MPTDMS)/MMA共重合体を合成し, この共重合体をトルエンまたはTHFに溶解した溶液を接着剤として用いた.その結果, シリコーンゴムとCo-Cr合金との接着において, γ-MPTDMS:MMA=1:9.6, および1:12.6の組成の共重合体が良好な接着強さを与えた.また, Co-Cr合金, およびアクリル樹脂に対して, THF溶液を用いた方がトルエン溶液よりも高い接着強さが得られた.さらに, 低温硬化型である2A/2Bシリコーンゴムの方が常温硬化型であるFA/FBシリコーンゴムよりも高い接着強さを与えた.2A/2BシリコーンゴムはFA/FBシリコーンゴムよりも, フィラー含有量が多く物性が高かった.サーマルサイクリング試験を行ったところ, 2A/2Bシリコーンゴムとスズ電析処理した金合金およびアクリル樹脂との接着は非常に耐久性に優れていることが判明した.Co-Cr合金と2A/2Bシリコーンゴムとの接着強さはサーマルサイクリング2, 000回で低下した.
収録刊行物
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- 歯科材料・器械
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歯科材料・器械 13 (2), 157-162, 1994
一般社団法人 日本歯科理工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679185842560
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- NII論文ID
- 110002994211
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- ISSN
- 21884188
- 02865858
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可