多面体を用いた縫合後の立体形状予測法の3次元縫合線が一定の捩れ角をもつ場合への適用

書誌事項

タイトル別名
  • Application of the Method to Predict Sewn Shapes Using Polyhedrons to the Shape with a Sewn Outline in a Three-dimensional Form with Constant Angles of Torsion
  • タメンタイ オ モチイタ ホウゴウ ゴ ノ リッタイ ケイジョウ ヨソクホウ ノ 3ジゲン ホウゴウセン ガ イッテイ ノ ヨジレ カク オ モツ バアイ エ ノ テキヨウ

この論文をさがす

抄録

<p>本報では多面体を用いた縫合後の立体形状予測法を人体や衣服形状に適用するためのステップとして,この予測法を一定の捩れ角をもつ縫合後の3次元縫合線に適用した.<br>まず,すべての多面体モデルについて,隣接する側面の立ち上がり角の角度が等しいときに,母線ベクトルの制限長が最大になることを述べた.ここで,母線ベクトルの制限長とは,縫合後の立体形状が自己交差しないときの,型紙の領域が最も広くなる母線ベクトルの長さである.すなわち,母線ベクトルの制限長は,縫合によって実現可能な型紙の広さの尺度となる.<br>次に簡単な例題である捩れ角をもたない3次元縫合線について,母線ベクトルの制限長が最大となる最初の側面の立ち上がり角の角度が2個存在することを明らかにした.その2個の角度とは,絶対値が理想の立ち上がり角の角度に等しい2個の角度である.ここで,理想の立ち上がり角の角度とは,可展面理論における任意の曲面上にある空間曲線上の点における曲率ベクトルと接ベクトルのなす角度に対応する角度である.<br>最後に一定の捩れ角をもつ3次元縫合線の場合にも,母線ベクトルの制限長が最大となるような最初の側面の立ち上がり角の角度が2個存在することを明らかにし,それを求める式を得た.<br>今後はより人体上の曲線に近づけるため,任意の縫合後の3次元縫合線にこの予測法を適用していきたい.</p>

収録刊行物

  • 繊維製品消費科学

    繊維製品消費科学 51 (7), 568-579, 2010

    一般社団法人 日本繊維製品消費科学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ